合同散骨とは、複数のご遺族が同じ船に乗り、それぞれの故人の遺骨を順番に海へ散骨する方法です。個別散骨に比べて費用が安く抑えられるため、多くの方に選ばれています。
今回は海洋散骨の合同散骨について、特長、費用、流れ、注意点、おすすめの業者などを詳しく解説します。
合同散骨の特徴

メリット
費用が安い(個別散骨に比べてリーズナブル)
ご遺族が立ち会える(代行散骨と違い、実際に船に乗れる)
セレモニーが可能(献花・献酒・黙とうなどを実施)
業者が手配してくれる(船の手配・粉骨処理・散骨証明書発行など)
デメリット
プライベート感が少ない(他のご遺族と同じ船に乗る)
日程が業者のスケジュールに依存する(希望日にできない場合も)
遺族ごとに散骨の順番がある(すべてのご遺族が同時に散骨するわけではない)
合同散骨の費用相場
合同散骨は5万円〜15万円が相場ですが、業者やエリアによって異なります。
散骨プラン | 費用の目安 | 内容 |
---|---|---|
合同散骨 | 5万〜15万円 | 乗船し、他の遺族と一緒に散骨 |
個別散骨 | 15万〜30万円 | 家族のみで船をチャーターして散骨 |
代行散骨 | 3万〜8万円 | 業者が代理で散骨(乗船不可) |
合同散骨の流れ
① 申し込み
事前に業者に問い合わせ、予約を行う
散骨の日程や準備について確認
② 遺骨の粉骨
海洋散骨をするには、遺骨を2mm以下の粉末状にする必要あり
自分で行うか、業者に依頼(費用:1万〜3万円)
③ 散骨当日
指定の港に集合し、乗船
出航し、散骨ポイント(沖合)へ移動
各遺族が順番に散骨を実施
遺骨を海へまく
献花、献酒、黙とうなどを行う
船上でセレモニー(必要に応じて)
帰港(通常1時間〜2時間)
④ 散骨証明書の発行
散骨の証明書が後日発行される
合同散骨の注意点

法律とマナー
法律上は違法ではないが、ガイドラインに沿う必要がある
漁業区域や航路、海水浴場近くでは散骨しない
遺骨は必ず粉骨し、花なども自然に還るものを使用
天候による影響
荒天時は中止や延期になることがある
キャンセルポリシーを事前に確認しておく
予約と日程
合同散骨は業者のスケジュールに依存するため、希望日にできない場合がある
繁忙期(春・秋の彼岸、ゴールデンウィークなど)は早めの予約が必要
合同散骨をおすすめする人
- 費用を抑えながら、船に乗って散骨したい人
- プライベート感にはこだわらず、セレモニーを重視する人
- 自分で船を手配するのが難しい人
こんな人は個別散骨が向いている
「家族だけで静かに散骨したい」
「自由に日程を決めたい」
おすすめの合同散骨業者
合同散骨を提供している業者は全国に多数あります。地域ごとに異なるため、以下のような業者をチェックするとよいでしょう。
東京湾・横浜エリア
- セレモニー千代田(うみのおはか)
みんなの海洋散骨(費用:約10万円)
関西(大阪・神戸・瀬戸内海)
神戸海洋散骨サービス(費用:約9万円)
瀬戸内メモリアルクルーズ(費用:約7万円)
九州・沖縄エリア
福岡海洋散骨センター(費用:約10万円)
沖縄海洋散骨ツアー(費用:約12万円)
➡ 業者選びのポイント
口コミや実績を確認
価格に含まれるサービスを比較
オプション料金(粉骨代、献花代など)が発生しないかチェック
まとめ
合同散骨は、費用を抑えつつ正式なセレモニーを行える人気のプランです。ただし、他の遺族と一緒になるため、プライベート感は少ないという点も考慮しましょう。
「費用」「プライベート感」「セレモニーの内容」を基準に、最適な散骨方法を選びましょう!