仙台で海洋散骨を行う場合について、詳しく解説いたします。仙台は太平洋に面しており、松島湾や塩釜港など自然の美しい海域が多く、東北地方では特に人気のある海洋散骨のエリアです。
仙台市からアクセス可能な海域としては、仙台湾および松島湾周辺が主に利用されます。
特に、塩釜港(しおがまこう)や七ヶ浜港から出港するケースが多く、美しい景観と静かな海で、故人を偲ぶには適した場所です。
今回は、仙台で海洋散骨を行った場合の散骨の流れ、費用相場、法的マナーや注意点、仙台周辺で利用できる主な海洋散骨業者などを詳しく解説します。
◎この記事でわかること◎
- 仙台での海洋散骨の流れ
- 仙台での海洋散骨の費用相場
- 仙台で海洋散骨をする時の法的マナーと注意点
- 仙台で利用できる海洋散骨業者
仙台での海洋散骨の流れ

業者選定・相談
東北地域で海洋散骨を扱う専門業者や、仙台市・塩竈市に拠点を置く葬送サービス会社に相談。
日程、希望の海域、参加人数、遺骨の状態(粉骨の有無)などを打ち合わせます。
粉骨処理
散骨の前に遺骨をパウダー状にします。これが法律的にもマナー的にも必要です。
自宅での粉骨も可能ですが、衛生や技術の観点から業者に依頼するのが一般的です。
出港
主な出港港:塩釜港、七ヶ浜港、松島湾周辺。
船で15~30分程度沖へ移動し、散骨ポイントへ向かいます。
散骨式
粉骨した遺骨を海へ撒きます。
花びらや献酒などを添えて、静かに故人を送り出します。
音楽やお手紙など、自由なスタイルで見送り可能です。
帰港・証明書発行
散骨後は港に戻り解散。
散骨した場所の緯度経度などを記載した「散骨証明書」が発行されることが多いです。
仙台で海洋散骨を行った場合の費用
プラン | 内容 | 料金の目安 |
---|---|---|
個別散骨(貸切) | 家族・親族のみで船をチャーター | 約15万~30万円 |
合同散骨 | 他のご家族と合同で乗船・散骨 | 約5万~12万円 |
委託散骨(代理) | 業者が代行して散骨(立ち会いなし) | 約3万~8万円 |
海洋散骨の法的・マナー的な注意点

墓地埋葬法の対象外ですが、あくまで「節度を持った方法」で行う必要があります。
散骨するポイントは、漁業や観光地に影響のない沖合に設定。
環境への配慮から、不溶性の物(プラスチック、金属など)は投下禁止。
粉骨はマナーだけでなく実質的に必須条件。
仙台周辺で利用できる主な業者
仙台には多くの海洋散骨業者があり、評判の良い業者には以下のようなものがあります。
- セレモニー千代田(うみのおはか)
東北メモリアル海洋葬(塩釜市)
仙台海洋セレモニー
松島シーサービス(松島湾周辺のクルーズ船を活用)
業者によってサービス内容が異なるため、公式サイトで詳細を確認するのがおすすめです。
その他の選択肢・補足
日本三景・松島を望む散骨ができるのは仙台・宮城エリアならでは。
散骨後、松島湾クルーズや観光を組み合わせたメモリアルプランも人気。
冬季は出航が制限される場合があるため、5月~10月が散骨に最適なシーズン。
散骨のあとに立ち寄れるカフェや、思い出を語る場所として松島の寺院(瑞巌寺など)を訪れる方も多い。
散骨後にメモリアルフォトサービスを提供する業者もある。
ペットとの合同海洋葬を行うプランも一部存在する。
まとめ
宮城県の仙台での海洋散骨は、日本三景である松島で故人を自然に還す供養方法として注目されています。
また、散骨後にも観光を兼ねて松島湾クルーズなど周辺を周遊することができる点も人気のひとつになっています。
適切な業者の選定や法的規制の確認、環境への配慮を行いながら、心に残る散骨を実施しましょう。