ハワイでの海洋散骨(海への散骨)は、美しい自然に囲まれた環境の中で故人を偲ぶ方法として人気があります。
以下に、ハワイで海洋散骨を行う場合の流れ、法的要件、費用相場、注意点などを詳しく解説します。
◎この記事でわかること◎
- ハワイでの海洋散骨の流れ
- ハワイでの海洋散骨の費用相場
- ハワイで海洋散骨をする時の法的マナーと注意点
- ハワイで利用できる海洋散骨業者
ハワイでの海洋散骨

海洋散骨とは、火葬後に遺骨(骨灰)を粉末状にして、海に撒く自然葬の一種です。
ハワイでは、この方法が比較的自由に行えるため、日本から来て行う方も多いです。
法的な要件とルール(ハワイ・アメリカの法律)
ハワイでの海洋散骨は、アメリカ合衆国環境保護庁(EPA)の規定に従って行われます。
散骨場所
陸地から少なくとも3海里(約5.6km)以上沖合で行う必要があります。
沖合い以外の場所(ビーチや港など)での散骨は原則禁止です。
通知義務
散骨後30日以内に、EPA(環境保護庁)へ報告する義務があります。
これは現地業者が代行してくれることが一般的です。
使用できるもの
自然に還るもののみ使用可能(例えば生花、紙製の容器、布など)。
プラスチックや金属などの人工物は禁止。
ハワイでの海洋散骨の実施方法の種類

チャーター船による散骨(同行あり)
ご遺族が現地に同行し、セレモニーを行いながら散骨。
ハワイの海に献花・献酒、黙祷などが含まれることが多い。
ハワイ語の祈り(チャント)を取り入れるオプションもあり、ハワイらしさを演出できます。
代理散骨(同行なし)
ご遺族が現地に行かずに、現地業者が代行して散骨。
証明書や散骨の写真・動画を後日受け取れるプランが多い。
ハワイでの海洋散骨の相場
費用はプランやオプションによって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
プラン種類 | 料金目安(USD) | 備考 |
---|---|---|
代理散骨 | $500~$1,000 | 写真・証明書込み |
チャーター船同行散骨 | $1,500~$3,000 | 家族5~10名程度で乗船可能 |
豪華セレモニー付き | $3,000~$6,000 | フラダンス、演奏、チャント等あり |
※ 航空券・宿泊費などは別途。
日本からの準備・手続き
火葬・粉骨
日本国内で火葬後、遺骨を**粉骨(パウダー状)**にしておく必要があります。
海外持ち出し
飛行機で持ち出す際は、火葬証明書(英文)や遺骨であることの証明書が必要です。
手荷物として持参できますが、航空会社に事前確認を推奨します。
散骨に適した時期・天候
ハワイは1年を通して温暖ですが、海が比較的穏やかな 5月~10月頃が人気です。
天候によっては散骨が延期になることもあるので、余裕を持った日程で考えてください。
ハワイでの海洋散骨の注意点
宗教的・文化的な違いを尊重し、ハワイの自然や文化に配慮した形で行うこと。
写真撮影やドローン使用などには許可が必要な場合もあります。
ご遺族が同行する場合は、船酔い対策など体調管理も大切です。
おすすめのハワイ散骨業者
Aloha Ocean Memorial(ホノルル)
Hawaii Ash Scatterings
Pacific Burial at Sea
※ 実際に利用する際は、レビューや実績を確認することをおすすめします。
まとめ
ハワイでの海洋散骨について解説してきました。ハワイは人気の観光地でもあるため、観光を兼ねて選ぶ方もいるようです。ただし、日本で行う場合とルールや注意点が異なります。
適切な業者の選定や法的規制の確認、環境への配慮を行いながら、心に残る散骨を実施しましょう。