海洋散骨を行う際の服装は、一般的な葬儀とは異なり、場所やスタイルに応じて選ぶ必要があります。船上で行うことが多いため、安全性や気候への配慮も重要です。以下、海洋散骨時の服装について詳しく解説します。
基本的な服装のポイント

海洋散骨の服装は、次の3つの要素を考慮して選びます。
フォーマルかカジュアルか:散骨業者のプランや遺族の意向による
動きやすさ・安全性:船上での移動を考慮
天候・季節への対応:海上は気温変化が大きい
服装の選び方
フォーマルスタイル(厳粛な散骨の場合)
・色:黒・グレー・紺など落ち着いた色合いが一般的
・男性:黒やダークカラーのスラックス+ジャケット(ネクタイは不要な場合が多い)
・女性:黒やダークカラーのワンピースやパンツスタイル(パンツは船上で動きやすいためおすすめ)
・靴:滑りにくいスニーカーやローヒールの靴(ヒールや革靴は避ける)
おすすめシチュエーション
葬儀の延長として行う場合
目上の人が参加する場合
カジュアルスタイル(自然葬として行う場合)
・色:白・青・ベージュなどナチュラルな色もOK(黒でなくても問題なし)
・男性:ポロシャツ+チノパンやスラックス
・女性:カジュアルなブラウス+スラックスやワンピース(風でめくれにくいもの)
・靴:スニーカーやデッキシューズ
おすすめシチュエーション
明るく見送りたいとき
遺族がリラックスした雰囲気で送りたい場合
季節ごとの服装のポイント
春・秋(快適な気候)
軽めのジャケットやカーディガンを用意すると便利
朝晩の冷え込みに備えてストールや薄手の上着があると安心
夏(暑さ対策)
通気性の良い服装(リネンやコットン素材)を選ぶ
帽子やサングラス、日焼け止めの準備を
汗をかきやすいので着替えを用意してもよい
冬(防寒対策)
海上は陸より風が強く寒いため、厚手のコートや防風ジャケットが必要
マフラーや手袋も持参
足元が冷えやすいため、厚手の靴下やブーツがおすすめ
季節ごとの服装のポイント
- ヒールの高い靴や革靴(滑りやすい&転倒の危険)
- スカート(特にフレアやミニスカート)(風でめくれる)
- 派手すぎる色やデザイン(あくまで故人を偲ぶ場)
- 強い香水やフレグランス(船内の密閉空間では他の参加者に影響する)
まとめ
男性
- ダークカラーのスラックス+ジャケット(フォーマル)
- ポロシャツ+チノパン(カジュアル)
- 滑りにくい靴(スニーカーやデッキシューズ)
女性
- ダークカラーのパンツスタイル(フォーマル)
- ワンピース(風でめくれにくいもの)
- カジュアルなブラウス+スラックス
- 靴はスニーカーやローヒール
共通(持ち物)
- 防寒具(冬や天候不安時)
- 帽子・サングラス(夏場)
- 濡れ防止のレインウェア(天候による)
海洋散骨は、船上という特殊な環境で行われるため、フォーマルさと実用性のバランスが重要です。事前に天候や海上の状況を確認し、適切な服装を選びましょう。