海洋散骨(海洋葬)をお考えの方は、実際どういった手続きが必要か分からないこともあると思います。
そこで、今回は海洋散骨の手続き、注意点、海洋散骨の費用の目安について詳しく説明します。一般的な流れは以下のとおりです。
海洋散骨の流れ

1. 計画と準備
(1) 散骨の方法を決める
海洋散骨には主に以下の方法があります。
個別散骨:遺族のみで行う
合同散骨:他の遺族と合同で行う
委託散骨:業者に依頼して代行してもらう
(2) 依頼する業者を決める
海洋散骨を扱う専門の業者を選びます。
比較ポイント:
法令遵守の有無
料金プラン
実績や口コミ
追加オプション(献花・読経など)
(3) 遺骨の粉骨
法律上、散骨する遺骨は2mm以下に粉砕する必要があります。粉骨を専門業者に依頼するか、自分で行う方法があります。
2. 必要な手続き
(1) 火葬証明書または埋葬許可証の取得
遺骨を散骨するには、火葬証明書や埋葬許可証の写しを業者に提出する場合があります。
(2) 船の手配と日程調整
業者と相談し、散骨する海域や日時を決定します。海の天候や潮流の影響を考慮する必要があります。
(3) 散骨の準備
持ち物の確認(遺骨、花びら、献酒など)
服装の準備(船上では風が強いため、防寒対策が必要)
宗教儀式の有無の確認(僧侶の手配など)
3. 散骨当日
(1) 出航
指定の港から船で出航し、散骨ポイントへ向かいます。
(2) 散骨の実施
遺族が順番に遺骨を海へ撒く
花びらやお酒を海に捧げる
黙祷やお別れの言葉を述べる
(3) 記録・証明書の受領
業者によっては、散骨の証明書や座標(緯度・経度)を記録し、後日発行してくれる場合があります。
4. アフターケア
年忌法要・追悼クルーズ(希望者向け)
記念プレートやモニュメント作成
散骨した海域の訪問
続いて、海洋散骨の際の注意点を見ていきましょう。
注意点
法律面:海洋散骨は「葬送の自由を考える会」の指針に基づき、社会的・環境的配慮が必要。
場所の選定:漁場や海水浴場の近くは避け、沿岸から一定の距離を確保する。
環境配慮:遺骨以外のもの(プラスチックや金属)は撒かない。
最後に海洋散骨の費用の目安です。
費用の目安
個別散骨:15万円~50万円
合同散骨:5万円~20万円
委託散骨:3万円~10万円
粉骨費用:1万円~3万円
まとめ
海洋散骨の手続きの流れ、注意点、費用の目安などを説明してきました。
具体的な流れや業者選びについてさらに知りたい場合は、お住まいの地域の海洋散骨業者を調べるとよいでしょう。