海洋散骨とは、火葬後の遺骨を粉末状にして海へ撒く葬送の方法です。東京では、東京湾を中心に多くの海洋散骨サービスが提供されており、都心からアクセスしやすく、多くの人に選ばれています。
今回は東京での海洋散骨の特徴や流れ、費用、注意点などを詳しく解説します。
東京での海洋散骨の特徴
アクセスが良い
東京湾で行われるため、都心からの移動が便利です。特に、品川・芝浦・晴海・羽田などから出航するプランが多く、参加者が集まりやすいメリットがあります。
都市部でも自然志向の供養が可能
墓地を持たず、自然へ還るという考えに基づいた供養方法として、多くの人に受け入れられています。
宗教・宗派を問わず実施可能
特定の宗教や宗派に縛られずに供養できるため、多様な価値観を持つ人々に適しています。
景観の良いエリアでの散骨
東京湾の散骨エリアでは、お台場、レインボーブリッジ、ディズニーリゾート、東京ゲートブリッジなどの景観を眺めながら行えます。
東京での海洋散骨の実施エリア

東京湾(内湾)
レインボーブリッジ、お台場、羽田空港周辺の海域
都心に近く、短時間で散骨可能
比較的波が穏やかで、乗船がしやすい
東京湾(外湾)
浦安・木更津・富津沖など、内湾より沖合のエリア
より静かで開放感のある環境
船の移動時間が長くなるため、長めのセレモニーが可能
相模湾エリア(東京出発プランあり)
東京発のクルーザーで江の島や葉山方面へ行くプランもあり
東京湾に比べ、海の透明度が高い
美しい海と自然環境の中で散骨可能
海洋散骨の流れ
申し込み・打ち合わせ
散骨業者と相談し、日程・出航場所・プランを決定
遺骨を粉骨(パウダー状に加工)する必要あり
乗船人数やセレモニーの内容(献花・献酒・読経など)を決める
出航・散骨
指定の港から船で沖合へ(通常30分〜1時間)
遺族や関係者が参加し、読経や献花を行う
遺骨を海に撒く(通常3〜5分程度)
帰港・散骨証明書の受領
船上で黙祷や記念撮影などを行う
散骨終了後、業者から「散骨証明書」が発行される
費用相場
海洋散骨の費用は、プランによって異なります。
プラン | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
個別散骨 | 15万~35万円 | 貸切船で家族や親しい人だけで実施。自由な演出が可能。 |
合同散骨 | 5万~15万円 | 他の遺族と合同で行う。費用が抑えられる。 |
代理散骨 | 3万~10万円 | 業者が代行。立ち会い不要。 |
※ 別途、粉骨費用(1万~3万円)が必要な場合あり。
海洋散骨をする時のマナーや注意点
法律・ルールを守る
海洋散骨は法律で禁止されていませんが、「節度をもって行う」ことが求められます。
公共の場や漁場・航路付近では実施しない。
環境への配慮
遺骨は必ず粉骨し、海に溶ける紙袋などを使用する。
プラスチック製の花や供物は避け、自然に還る素材を使う。
事前の親族間の合意
散骨は元に戻せないため、家族間で十分に話し合うことが重要。
東京でのおすすめ散骨業者
東京には多くの海洋散骨業者があり、評判の良い業者には以下のようなものがあります。
- セレモニー千代田(うみのおはか)
- ブルーオーシャンセレモニー
- 東京海洋散骨サービス
業者によってサービス内容が異なるため、公式サイトで詳細を確認するのがおすすめです。
まとめ
東京での海洋散骨は、都心からアクセスしやすく、東京湾の美しい景色を眺めながら行うことができます。
個別散骨・合同散骨・代理散骨など、予算や希望に応じてプランを選び、法律や環境に配慮しながら故人を見送ることが大切です。