個別散骨とは、ご家族や親しい人だけで船をチャーターし、故人の遺骨を海へ散骨する方法です。他の遺族と合同ではなく、プライベートな空間で自由にセレモニーを行えることが特徴です。
今回は海洋散骨の個別散骨について、特長、費用、流れ、注意点、おすすめの業者などを詳しく解説します。
◎この記事でわかること◎
- 個別散骨の特徴
- 個別散骨の費用相場
- 個別散骨の流れ
- 個別散骨の注意点
- 個別散骨をおすすめする人
個別散骨の特徴

メリット
家族や親しい人だけで行える(プライベート感が高い)
好きな場所や日時を指定できる(スケジュールが自由)
セレモニー内容を自由に決められる(音楽、献花、献酒など)
故人の遺志を尊重しやすい(特別な場所で散骨が可能)
デメリット
合同散骨より費用が高い(船のチャーター費用が発生)
予約の手間がかかる(希望する日程や場所に対応できるか確認が必要)
天候の影響を受けやすい(荒天時は延期や中止の可能性あり)
個別散骨の費用相場
個別散骨の費用は、15万円〜30万円が一般的です。
プラン | 費用の目安 | 内容 |
---|---|---|
合同散骨 | 5万〜15万円 | 他の遺族と同じ船で散骨 |
個別散骨 | 15万〜30万円 | 家族のみで船をチャーターし散骨 |
代行散骨 | 3万〜8万円 | 業者が代理で散骨(乗船不可) |
料金に含まれる主なサービス
船のチャーター
遺骨の粉骨処理
献花・献酒の用意
散骨証明書の発行
写真や動画の記録(オプション)
費用を抑えたい場合
小型船をチャーターする
繁忙期(春秋のお彼岸、GWなど)を避ける
個別散骨の流れ
申し込み
業者に問い合わせて希望日時・エリアを相談
費用やプランの詳細を確認
遺骨の準備
海洋散骨には粉骨(2mm以下の粉末化)が必要
業者に依頼するか、自分で準備(専用機材が必要)
散骨当日
指定の港に集合し、乗船
出航し、散骨ポイントへ移動(30分〜1時間)
散骨セレモニー
遺骨を海へまく
献花・献酒・黙とう・読経・音楽など(自由にカスタマイズ可能)
帰港(1時間〜3時間)
散骨証明書の発行
散骨の証明書を受け取る(オプションで写真や動画サービスもあり)
個別散骨の注意点

法律とルール
法律的には問題なし(墓地埋葬法の対象外)
国土交通省のガイドラインに従う必要あり
粉骨処理を行う(そのままの遺骨はNG)
漁業・海水浴場・航路付近では散骨しない
自然に還らないもの(プラスチック・金属など)は投げない
天候の影響
荒天時は中止または延期(事前にキャンセルポリシーを確認)
波の高さや風の影響で船酔いの可能性あり(酔い止め対策を)
予約のポイント
希望の日程や場所に対応できるか、早めに確認
お彼岸・お盆・GWは予約が埋まりやすい
個別散骨をおすすめする人
- 家族だけで故人を静かに見送りたい人
- 好きな場所・日時を選びたい人
- 自由なセレモニーをしたい人
こんな人は合同散骨が向いている
「費用を抑えたい」
「他の遺族と一緒でも構わない」
「業者のスケジュールに合わせられる」
おすすめの合同散骨業者
合同散骨を提供している業者は全国に多数あります。地域ごとに異なるため、以下のような業者をチェックするとよいでしょう。
東京湾・横浜エリア
- セレモニー千代田(うみのおはか)
みんなの海洋散骨
関西(大阪・神戸・瀬戸内海)
神戸海洋散骨サービス
瀬戸内メモリアルクルーズ
九州・沖縄エリア
福岡海洋散骨センター
沖縄海洋散骨ツアー
まとめ
個別散骨は、家族だけで特別な時間を過ごしながら、故人を海へ見送る方法です。
費用は高めですが、プライベートな空間で自由にセレモニーを行えるため、多くの方に選ばれています。
「費用」「自由度」「プライベート感」の3点を基準に、最適な散骨方法を選びましょう!