海洋散骨は、自然に還る現代的な供養のかたちとして注目されています。しかし、散骨後に「お参りはどうしたらいいの?」「法事や命日はどうやって供養すればいいの?」と不安になる方も多いのが現実です。
この記事では、海洋散骨後のお参り、供養の方法、場所、実例を詳しくご紹介します。
◎この記事でわかること◎
- 海洋散骨後のお参り
- 供養の方法
- 供養の場所
- 供養の実例
海洋散骨後でも「お参り」はできる

結論から言うと、海洋散骨後でも「お参り」や「供養の気持ち」を持ち続けることは可能です。以下のような方法が一般的です。
海上へのお参りクルーズ(メモリアルクルーズ)
年に一度、命日に海に出て、花や献酒を捧げる「追悼クルーズ」を行うご家族も増えています。
業者によっては「合同供養クルーズ」や「1年後のメモリアル便」などを用意していることも。
自宅でのお参り・位牌供養
自宅に小さな仏壇や**手元供養(ミニ骨壺)**を用意し、日常的に手を合わせる方も多数。
遺骨の一部を手元に残して供養する「分骨」にも対応してくれる業者が増えています。
散骨ポイントの記録・座標のお知らせ
散骨を行った場所の「海域情報」「緯度経度の証明書」をもらえるケースが多く、海を見ながら想いを馳せることができます。
Googleマップなどにピンを残すことで、お参りのタイミングを家族で共有可能。
実際の「海洋散骨後のお参り」実例
■実例①:「命日に家族で船をチャーターし、花とお酒を海へ」
利用業者:ブルーオーシャンセレモニー(東京)
形式:1年後に同じ海域を訪問、BGMと献花で静かに手を合わせる時間を確保
感想:「お墓がなくても、想いがつながったと感じた」
■実例②:「自宅にミニ仏壇を設置して手を合わせる」
利用者:60代女性(神奈川)
「散骨はしたけど、毎日話しかけられる場所がほしかった」との理由で、手元供養を選択
仏具・骨壺は通販で5,000円程度から購入可能
法要・供養はどうする?仏事との関係

海洋散骨でも初七日、四十九日、一周忌などの法要は仏教形式で行うことが可能。
菩提寺がない場合でも、「寺院紹介サービス」や「オンライン法要」などを活用する家庭も増加中。
供養の場所がない不安に対応する新しい選択肢
■メモリアルプレート設置型の散骨サービス
散骨と同時に「プレート型供養碑」を設置するプラン(永代供養タイプ)
■オンライン供養・リモート法要
ZoomやYouTube配信で参加できる法要サービスが増加中
■樹木葬・納骨堂との併用
一部を散骨し、一部を樹木葬などに納める「ハイブリッド型」も人気
よくある質問
Q.海洋散骨後、お参りはどうやってする?
船での再訪(メモリアルクルーズ)や、自宅での手元供養、法要を行うことで、心の区切りや想いを伝えることができます。
Q.法事をしたいけどお墓がない…?
法要はお墓がなくても実施可能です。寺院や僧侶派遣サービスを利用して、自宅や会場での法要ができます。
Q.散骨した海が遠くて行けないときは?
Googleマップ上の記録をもとにリモートお参りを行う方も。気持ちが大切です。
まとめ
海洋散骨後でも、心のこもった「お参り・供養」は十分に可能です。家族で参加できるメモリアルクルーズ、手元供養、法要など、形式を問わず想いを届ける手段があります。
大切なのは、「どこで祈るか」よりも「どう祈るか」。
まずは、あなたに合った供養のスタイルを見つけてみましょう。