海洋散骨を行う際に、「散骨で遺骨はどのくらいの量を撒くのか」「全部撒くのか、一部なのか」「粉骨の際にどれくらいの量になるのか」などを知りたい方もいると思います。
この記事では、海洋散骨における遺骨の量に関する疑問を詳しく解説します。
◎この記事でわかること◎
- 海洋散骨で撒く遺骨の量の目安
- 火葬後の遺骨量と粉骨後の量
- 海に撒く際の配慮と適切な量
- 散骨の量を決める際の考え方
- 海洋散骨を行う際の安全対策
- よくある質問
海洋散骨で撒く遺骨の量の目安

海洋散骨では、必ずしもご遺骨をすべて海に撒かなければならないわけではありません。
多くの場合、遺族の希望や宗教的背景、故人の意向によって分量が調整されます。一般的な目安は以下のとおりです。
全量散骨:遺骨すべてを粉骨し、海に撒く方法。お墓を持たない完全散骨を希望される場合に選ばれる。
一部散骨:遺骨の一部(数百グラム〜数キログラム程度)を粉骨し海に撒き、残りをお墓や納骨堂に安置する方法。多くのご家族が選んでいる。
分骨散骨:ご遺族間で遺骨を分け、それぞれが一部を散骨する方法。複数の海域や異なるタイミングで散骨が可能。
火葬後の遺骨量と粉骨後の量
火葬後に残る遺骨の量は、成人男性で約2〜3kg、女性で1.5〜2kg程度が一般的です。これを粉骨すると、体積は約3分の1程度に圧縮され、粒子状になるため、撒きやすく環境にも優しい状態になります。
粉骨後の量をイメージすると、
成人男性:約1〜1.2リットル
成人女性:約0.8〜1リットル
程度に収まります。
このため、全量を散骨する場合でも、船から撒くのに十分な量があり、また一部散骨の場合には必要に応じて小分けにして利用できます。
海に撒く際の配慮と適切な量
散骨時に一度に大量の粉骨を撒くのではなく、複数回に分けて撒くのが一般的です。
船からゆっくりと海面に撒くことで、自然に海へと広がり、儀式としても厳かな雰囲気になります。
また、散骨する遺骨の量は環境保護の観点からも重要です。法律で明確な規制はありませんが、1人あたり数百グラム〜数キログラム程度が目安とされています。
散骨の量を決める際の考え方
遺骨の量を決める際には、以下の点を考慮するとよいでしょう。
故人が「全部海に還りたい」と希望していたかどうか
お墓を継承する予定があるか
遺族の気持ちの整理や供養の方法
費用(全量散骨か一部散骨かで変わる場合もある)

よくある質問
散骨では必ず遺骨を全部撒かないといけないのですか?
いいえ。一部だけ散骨し、残りはお墓や手元供養にされる方も多いです。
一部散骨する場合、どのくらいの量を準備すればいいですか?
多くの海洋散骨業者では「ご遺骨の一部(500g〜1kg程度)」を推奨しています。
粉骨後の遺骨を自宅に残しても問題ありませんか?
問題ありません。法律上、粉骨後の遺骨は自宅保管も可能です。
まとめ
「海洋散骨 量」とは、遺骨をどの程度撒くのかを示す大切なポイントです。
火葬後の遺骨は2〜3kg程度あり、粉骨後は1kg前後に減ります。散骨は全量でも一部でも可能で、遺族の意向に合わせて柔軟に調整できます。