はじめに
神戸は海と山に囲まれた港町として知られ、穏やかな瀬戸内海を望むロケーションは「海洋葬(海洋散骨)」の地としても人気です。
近年では「自然に還りたい」「お墓を持たない選択をしたい」という方が増え、神戸港や淡路島周辺での海洋葬を希望する方が年々増加しています。
この記事では、神戸で海洋葬を行う際の流れ、費用、注意点、よくある質問を詳しく解説します。
◎この記事でわかること◎
- 海洋葬とは?神戸で選ばれる理由
- 神戸での海洋葬の流れ
- 海洋葬の費用相場(神戸エリア)
- 神戸で海洋葬を行う際の注意点
- よくある質問
海洋葬とは?神戸で選ばれる理由
海洋葬とは
海洋葬(かいようそう)とは、火葬後のご遺骨を粉末状(パウダー状)にし、船から海に散布する葬送方法です。
墓地を持たない新しい供養の形として注目され、自然への回帰を感じられることから幅広い世代に受け入れられています。
神戸で海洋葬が選ばれる理由
神戸港からのアクセスの良さ:大阪・京都・姫路など関西一円からアクセスしやすい。
穏やかな海域:瀬戸内海は波が穏やかで安全な散骨ポイントが多い。
景観の美しさ:ポートタワーや明石海峡大橋、淡路島などを望む絶景ロケーション。
観光と供養を両立:神戸港周辺は観光地としても魅力的で、家族が集まりやすい。
神戸での海洋葬の流れ
お問い合わせ・お申し込み
まずは海洋葬を実施している専門業者に相談します。希望日、乗船人数、出航場所(神戸港・垂水漁港など)を確認します。
ご遺骨の粉骨(パウダー加工)
海洋葬を行うには、ご遺骨を2mm以下に粉末化する必要があります。
これは環境保全や法令に基づいた必須工程で、業者が代行して行うことが一般的です。
出航・献花・散骨
出航後、散骨ポイントに到着したら、ご遺族で順番にご遺骨を海にまきます。
花びら(献花)やお酒を添えてお見送りすることも可能です。
静かなBGMや読経を流すなど、個別の演出にも対応できます。
帰港・証明書の発行
散骨後、業者から「海洋葬実施証明書」や「緯度・経度入りの散骨ポイント記録」が発行されます。
この証明書は後日の供養や記念に保管する方が多いです。
神戸エリア海洋葬の費用相場
海洋葬の費用は、出航場所とプラン内容によって変わります。
以下は一般的な相場です。
| プラン名 | 費用(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| 合同散骨プラン | 約4万〜8万円 | 他家と合同で実施。費用を抑えたい方向け。 |
| チャーター散骨プラン | 約13万〜28万円 | ご家族のみで貸切。セレモニー演出自由。 |
| 代理散骨プラン | 約3万〜6万円 | ご遺族が乗船せず、業者が代行して散骨。 |
| ペット同乗散骨プラン | 約7万〜10万円 | ご家族の遺骨とペットを一緒に散骨可能。 |
※船の規模、乗船人数、オプション(献花・写真撮影・読経など)により変動します。
神戸で海洋葬を行う際の注意点
法令遵守と環境配慮
神戸市では、海岸線や港湾内での散骨は禁止されています。
船で沖合(約3海里=5.5km以上)へ出て行う必要があります。
また、プラスチックや金属など自然に還らないものは投入不可です。
天候による日程変更の可能性
風や波の影響で、出航が延期になる場合があります。日程には余裕を持って予約しましょう。
粉骨(パウダー化)は必須
遺骨をそのまま散骨することはできません。必ず粉骨処理を済ませておきましょう。
ご遺族の服装
喪服ではなく、落ち着いた平服(黒・紺系)が一般的です。船の上では風が強いため、靴は滑りにくいものを選びましょう
よくある質問
宗教的に問題はありませんか?
仏教・キリスト教・神道いずれも、「自然に還る供養」として認める宗派が増えています。
お香典はどうすればいいですか?
海洋葬では式場を設けないことが多いため、「香典辞退」するケースが一般的です。
散骨の場所を後で訪れることはできますか?
はい。散骨証明書に記載された緯度・経度をもとに、同じ海域に訪れることが可能です。
服装のマナーはありますか?
黒やグレーなど落ち着いた色の服装であれば問題ありません。フォーマルすぎる喪服は不要です。
生花や供物はどんなものが良いですか?
自然に還る花(カーネーション、バラ、ガーベラなど)や日本酒・水溶性の献花を使用しましょう。
まとめ
神戸での海洋葬は、海と人をつなぐやさしい供養の形
神戸は、海洋葬に最適な自然環境とアクセス性を兼ね備えた地域です。
港町らしい穏やかな雰囲気の中で、大切な方を静かに海へ送り出すことができます。
「墓地を持たず、自然に還りたい」という想いを叶えるために、まずは信頼できる海洋葬業者へ相談してみましょう。

