はじめに
札幌市内には海がないため、「札幌で海洋葬をしたいけれど、どこから出航するの?」「北海道で海洋葬をするならどの海域が選べるの?」と疑問を持つ方が多くいます。
北海道は広大な海域を持ち、石狩湾・小樽沖・苫小牧沖・積丹半島周辺など、海洋葬に適した地域が複数あります。
この記事では、札幌から利用しやすい海洋葬スポット、費用相場、注意点、実際の流れを分かりやすくまとめています。
札幌周辺で海洋葬を検討している方や、道内で自然に還る葬送方法を探している方に役立つ内容です。
◎この記事でわかること◎
- 海洋葬とは?
- 札幌で海洋葬はどこでできる?
- 海洋葬の流れ
- 海洋葬の費用相場
- 札幌で海洋葬を行う際の注意点
- よくある質問
海洋葬とは?
海洋葬(海洋散骨)とは、火葬後に粉末状にしたご遺骨を海に撒き、自然へと還す葬送方法です。
墓地を持たない新しい供養の形として注目されております。
札幌で海洋葬はどこでできる?主な出航場所
札幌近郊で海洋葬が可能なエリアをご紹介します。
小樽港(札幌から最も近く人気)
札幌中心部から車で約40分とアクセスが良く、海洋葬の出航地として最も利用されています。
穏やかな海域で、船酔いしにくい
観光地として人気で、海の眺めも美しい
出航実績が豊富な業者が多い
石狩湾新港
札幌から近く、比較的落ち着いたエリア。
工業地帯と自然海域が共存
こじんまりした出航がしやすい
苫小牧港
新千歳空港からのアクセスが良く、道外の親族との集合に便利。
波が穏やかで安全性が高い
大型船舶も多い港で設備が整っている
積丹半島(積丹ブルーの絶景海域)
透明度の高い海での散骨が可能。風光明媚で、自然が好きな方に人気。
景観が美しく、故人の趣味に合わせやすい
札幌からは車で約2時間
海洋葬の流れ(札幌版)
お問い合わせ・事前相談
まずは専門業者へ相談し、
希望する日時
出航場所
参加人数
散骨スタイル(個別散骨/合同散骨)
を確認します。
ご遺骨の粉末化(パウダー化)
法律により、ご遺骨は粉末状にして散骨する必要があります。
業者が代行してくれる場合が多いです。
出航
小樽港・石狩湾新港・苫小牧港など、指定した港から出航します。
乗船時間は 90分〜2時間程度 が一般的です。
海洋散骨セレモニー
献花(花びらを海へ)
祈りの時間
船長による放水アーチ
船上での故人の思い出話
など、家族ごとに合わせたセレモニーが行われます。
帰港・散骨証明書の発行
散骨した海域の
緯度経度
実施日
散骨位置の地図
が記載された証明書が後日届きます。
海洋葬の費用相場
海洋葬の費用は、出航場所とプラン内容によって変わります。
以下は一般的な相場です。
| プラン名 | 費用(税込) | 内容 |
|---|---|---|
| 合同散骨プラン | 約5万〜10万円 | 他家と合同で実施。費用を抑えたい方向け。 |
| チャーター散骨プラン | 約15万〜28万円 | ご家族のみで貸切。セレモニー演出自由。 |
| 代理散骨プラン | 約3万〜6万円 | ご遺族が乗船せず、業者が代行して散骨。 |
| ペット同乗散骨プラン | 約5万〜8万円 | ご家族の遺骨とペットを一緒に散骨可能。 |
※船の規模、乗船人数、オプション(献花・写真撮影・読経など)により変動します。
札幌で海洋葬を行う際の注意点
天候による延期の可能性
北海道は季節風の影響で、欠航しやすい日もあります。
特に冬季は欠航率が高めです。
船酔い対策が必要
酔い止めの服用
朝食は軽めに
などがおすすめです。
散骨用の花は環境配慮
花束はNG、花びらのみが推奨されます。
環境省ガイドラインに準拠。
遺骨は必ず粉末化
2mm以下まで粉骨する必要があります。
会食や集合場所の確保
小樽・苫小牧周辺で集まりやすい場所を選びましょう。
よくある質問
札幌市内で出航できますか?
札幌市には海がないため、小樽・石狩・苫小牧などからの出航になります。
冬でも海洋葬はできますか?
冬季は風が強く延期になる可能性が高いため、春〜秋の実施をおすすめします。
船酔いが不安です。
波の穏やかな小樽沖や苫小牧沖を選ぶと安心です。
酔い止めの服用も効果的です。
海洋葬をした後、墓は不要ですか?
墓を持たない方も増えていますが、
メモリアルプレート
樹木葬の併用
などを利用される方もいます。
宗教的な儀式はできますか?
無宗教形式が多いですが、僧侶や神職を手配することも可能です。
まとめ
海洋葬は一生に一度の大切なセレモニーです。
札幌からアクセスのよい海域や、予算に合ったプランを選ぶためにも、事前にプロへ相談することが大切です。
どの港が良いか
どれくらいの費用がかかるか
大人数でも乗れるか
故人の希望に合わせた演出は可能か
など、まずは専門業者にお問い合わせください。
あなたとご家族の気持ちに寄り添いながら、最適な海洋葬プランを提案してもらえると思います。

