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海洋散骨、海洋葬のことが全部わかる

海洋葬は日本でどこまで広がっている?費用・手続き・流れ・法律まで徹底解説【最新版】

この記事を読んで欲しい方

  • 「海洋葬は日本でできるの?」と疑問をもっている人

  • 日本で海洋葬が増えている理由を知りたい人

  • 海洋葬の費用や流れ、申請方法を詳しく知りたい人

  • 散骨のルールや、トラブルにならない注意点を知りたい人

日本での海洋葬(海洋散骨)は、近年急速に広がっている新しい葬送の形です。少子高齢化・墓じまい・宗教観の変化によって、「自然に還りたい」という希望が高まり、海洋葬を利用する人が年々増えています。

この記事では、海洋葬の現状、法律、費用相場、全国の実施エリア、申し込みの流れ、注意点をまとめて解説します。

◎この記事でわかること◎

  • 海洋葬とは?日本で広がる新しい葬送のかたち
  • 日本で海洋葬は合法?必要な手続きと法律
  • 日本で海洋葬ができる主なエリア
  • 海洋葬の種類(日本で選べる3タイプ)
  • 海洋葬の流れ(日本で一般的な手順)
  • 海洋葬のメリット(日本で選ばれる理由)
  • 海洋葬のデメリット・注意点(日本の場合)
  • 日本の海洋葬にかかる費用相場
  • 日本で海洋葬を依頼する業者の選び方
  • 日本で海洋葬をする前に知っておくべきQ&A

海洋葬とは?日本で広がる新しい葬送のかたち

海洋葬とは、火葬後に粉骨した遺骨を海へ散布する自然葬のひとつです。
「散骨」という語が一般的ですが、船を利用した海上での散骨を総称して海洋葬と呼びます。

日本で海洋葬が広がる背景

  • 墓の維持が負担(墓じまいが増加)

  • 宗教的なしばりが弱くなった

  • 自然に還りたいニーズが高まった

  • 葬儀の簡素化(直葬・家族葬の増加)

  • 都市部では墓地費用が高騰

海に囲まれた日本では、地理的にも海洋葬との相性が良いことも普及の理由です。

日本で海洋葬は合法?必要な手続きと法律

日本で海洋葬は合法です(法務省の見解あり)

法務省の見解(要点)

  • 節度ある方法で行われる散骨は、墓地埋葬法違反には当たらない

  • 散骨専用の場所の指定は不要

  • 他人に迷惑をかけない範囲で実施すべき

つまり、決められた海域や免許制ではありませんが、
常識的で節度ある形で海に撒くことが必要ということです。

必要な手続き

  • 死亡届 → 火葬許可 → 火葬

  • 粉骨(2mm以下が一般的)

  • 散骨証明書(業者が発行)

申請は特に不要ですが、業者は海上保安庁へ航行届けを出します。

日本で海洋葬ができる主なエリア

日本中の海で散骨はできますが、商業ベースでサービスとして確立している場所は限られています。

主な海洋葬エリア

  • 東京湾(東京・横浜)

  • 相模湾(湘南・江の島)

  • 駿河湾(静岡)

  • 伊勢湾(名古屋)

  • 大阪湾(大阪・神戸)

  • 瀬戸内海(広島・香川・愛媛)

  • 日本海(新潟・金沢)

  • 沖縄周辺

特に関東・関西は専門業者が多く、競争があるためサービスや価格が安定しています。

海洋葬の種類(日本で選べる3タイプ)

個別散骨(チャーター散骨)

  • 船を貸し切り、家族だけで散骨

  • 最も一般的

  • 費用:10万〜30万円

代行散骨

  • 遺族は乗船せず、業者が代理で散骨

  • 費用が安い

  • 費用:3万〜8万円

合同散骨(合同葬)

  • 他家と一緒に乗船

  • 費用を抑えつつ海洋葬ができる

  • 費用:5万〜15万円

費用を重視するなら代行散骨、思い出を作りたいなら個別散骨がおすすめです。

海洋葬の流れ(日本で一般的な手順)

STEP1|問い合わせ・日程決定

希望のエリアや予算を伝えて決定。

STEP2|遺骨の粉骨

遺骨は粉状加工(2mm以下が一般的)。
海へダイレクトに撒くため必須。

STEP3|乗船・出航

出航後、専用の散骨ポイントへ移動。

STEP4|献花・献酒・黙祷

宗教的儀式は自由。音楽を流すことも可能。

STEP5|散骨(遺骨の撒布)

ゆっくりと海面へ撒くのが一般的。

STEP6|帰港・散骨証明書の発行

海域・日時が書かれた証明書が付与される。

海洋葬のメリット(日本で選ばれる理由)

お墓が不要で経済的

  • 墓の購入費(100万〜300万円)

  • 管理費(年間1万〜2万円)
    これらが不要。

宗教に縛られない自由な葬送

形式や宗派に関係なく実施可能。

自然のなかへ還るという理念

環境意識の高まりと相性が良い。

維持管理が不要(負担ゼロ)

墓守問題が一切なくなる。

海洋葬のデメリット・注意点(日本の場合)

1. 散骨後に遺骨が手元に戻らない

「一部だけ手元供養に残す」方法もある。

2. 天候による延期が多い

海は風と波の影響を受けやすいため。

3. 家族が反対するケース

特に高齢者には馴染みが薄く、事前の共有が大切。

4. 場所の特定が難しいため参拝形式が変わる

代わりに「命日クルーズ」「メモリアルクルーズ」を利用する人が増えている。

日本の海洋葬にかかる費用相場

種類相場
個別(チャーター)散骨10万〜30万円
合同散骨5万〜15万円
代行散骨3万〜8万円
粉骨費用1万〜3万円


一般的には 15万円前後 がもっとも選ばれている価格帯。

日本で海洋葬を依頼する業者の選び方

(1) 海上保安庁へ届出をしているか

海域トラブルを避けられる。

(2) 粉骨を無菌処理で行っているか

環境負荷を減らせる。

(3) 契約内容が明確か

トラブル防止に重要。

(4) 散骨証明書を発行するか

記録として重要。

まとめ

海に囲まれた日本では海洋葬が今後さらに普及する

日本は国土の多くが海に囲まれており、海洋葬との相性が非常に良い国です。
費用、自由度、環境意識、墓じまい問題などから、今後も利用者は増えると考えられています。

  • 日本では海洋葬は合法

  • 費用は3万〜30万円と幅広い

  • 関東・関西・沖縄が人気エリア

  • 流れは「問い合わせ→粉骨→乗船→散骨→証明書」

  • 注意点は家族間の合意と天候リスク

海へ還るという選択肢は、現代の多様なライフスタイルに合った葬送の形として注目されています。