近年、自然葬のひとつとして海洋散骨を選ぶ方が増えています。
しかし、どこの葬儀社に依頼すれば良いか分からないという声も多いです。
大切なセレモニーとして、失敗したくないと思うのは当然ですよね。
ここでは、海洋散骨を葬儀社に依頼するメリット、サービス内容、葬儀社に依頼する流れ、費用の目安、注意点を詳しく解説します。
◎この記事でわかること◎
- 海洋散骨を葬儀社に依頼するメリット
- 葬儀社のサービス内容
- 海洋散骨を葬儀社に依頼する流れ
- 費用の目安
- 海洋散骨を葬儀社に依頼する時の注意点
海洋散骨を葬儀社に依頼するメリット

個人で海洋散骨をするには、様々なハードルがあるため、葬儀社に依頼してしまった方が賢明です。以下が葬儀社に依頼するメリットになります。
一括で任せられる安心感
葬儀社に依頼する場合、火葬から散骨まで一貫してサポートしてくれることが多いため、複数の業者に依頼する手間が省けます。
法令やマナーを遵守した安心の手配
葬儀社は遺族対応の経験が豊富であり、法律や地域のルールを守った形で散骨を実施してくれます。特に「節度を持った散骨」が求められる中で、信頼できる葬儀社に任せることは安心につながります。
セレモニーの演出が可能
散骨の際、献花・献酒・読経・音楽演奏などを組み込んだセレモニーを提案してくれる葬儀社もあります。形式的ではなく、家族らしいお別れを実現できる点が魅力です。
相続や法要との連携も相談可能
葬儀社によっては、散骨後の法要、相続関連の相談など、死後のトータルサポートを提供している場合もあります。
海洋散骨を依頼できる葬儀社のサービス内容
葬儀社が提供する海洋散骨にはいくつかの種類があります。
合同散骨プラン
他のご遺族と同じ船に乗り、費用を抑えられるプラン。5万円前後から利用可能。個別散骨プラン
ご家族だけで船をチャーターし、プライベートな空間で散骨を行うプラン。15万円~30万円程度が相場。委託散骨(代理散骨)
遺族が乗船せず、葬儀社や専門業者が代行して散骨するプラン。3万円~7万円程度で利用可能。セレモニー付き散骨
僧侶の読経や献花、メモリアル品の作成などを含めた特別プランもあります。
海洋散骨を葬儀社に依頼する流れ
相談・申し込み
希望のエリアやプランを選び、葬儀社と打ち合わせを行います。
遺骨の粉骨
遺骨を粉末状に加工し、散骨に適した状態にします。葬儀社が提携先に依頼するケースが多いです。
出航・散骨セレモニー
港から出航し、指定海域で散骨を行います。献花や黙祷など、遺族の希望に合わせた演出が可能です。
散骨証明書の発行
実施した日時や海域の緯度・経度を記載した証明書が発行されるため、後の記録として残すことができます。
費用の目安

葬儀社に依頼した場合の海洋散骨費用は以下が目安です。
合同散骨:5万円~10万円
個別散骨:15万円~30万円
委託散骨:3万円~7万円
粉骨費用:2万円~5万円(別途)
追加オプション(僧侶派遣、献花、音楽、メモリアルグッズなど)によって費用は変動します。
葬儀社に依頼する際の注意点
実績を確認する
海洋散骨の経験が豊富な葬儀社を選ぶことで、当日の安心感につながります。
提携先業者の有無
葬儀社によっては、海洋散骨を専門業者に委託している場合があります。実際にどの会社が運営するのかを確認すると安心です。
費用の内訳を明確に
プラン料金に含まれる内容(粉骨・献花・証明書など)を確認し、追加費用が発生しないかチェックしましょう。
天候リスクの理解
海洋散骨は天候に左右されるため、出航が延期になることがあります。日程に余裕を持たせることが大切です。
葬儀社と専門業者の違い
葬儀社:葬儀全般の知識と経験があり、遺族へのサポートが手厚い。散骨以外の供養や相続相談にも対応可能。
散骨専門業者:散骨の経験や実績が豊富で、プランの柔軟性が高い。海域や船の選択肢が多い場合がある。
どちらに依頼するかは、遺族の希望やサポートの幅によって選ぶと良いでしょう。
よくある質問
海洋散骨はどの葬儀社でも依頼できますか?
全ての葬儀社が対応しているわけではありません。散骨サービスを扱う葬儀社、または提携業者がある葬儀社に依頼する必要があります。
葬儀をせず、散骨だけ依頼することは可能ですか?
可能です。火葬後に直接散骨を希望する方も増えています。
葬儀社に依頼すると専門業者より割高になりますか?
葬儀社を通す分、費用はやや高くなる傾向がありますが、遺族サポートが充実している点がメリットです。
まとめ
海洋散骨は、自然に還る新しい供養方法として広がりを見せています。
葬儀社に依頼することで、火葬から散骨まで一貫してサポートを受けられ、安心して故人を見送ることができます。
費用やプラン内容、提携先業者をしっかり確認し、遺族の希望に沿った形で信頼できる葬儀社を選ぶことが大切です。