近年、自然葬や新しい供養の形として「海洋散骨」を選ぶ人が増えています。
しかし、「どこで散骨できるのか?」「勝手に好きな場所でできるのか?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、海洋散骨が可能な場所、法律上のルール、実際に利用できるエリアや方法をわかりやすくまとめました。
◎この記事でわかること◎
- 海洋散骨は法律的にどこでできる?
- ディズニー周辺の海での散骨は?
- ディズニーファンが海洋散骨を望む背景
- ディズニーでの散骨がダメな理由
- 代替方法の提案
- 海洋散骨を検討する際の注意点
海洋散骨は法律的にどこでできる?

日本では違法ではないがルールがある
日本では「散骨を禁止する法律」はありません。ただし、厚生労働省は「節度をもって行うこと」というガイドラインを出しています。そのため、公共の海岸や人が多く集まる場所で行うのは不適切です。
散骨に適した場所の条件
航路や漁場を避けた沖合
海水浴場や港湾から離れた場所
粉骨処理をして環境に配慮した方法
このような条件を満たす場所が「海洋散骨ができる場所」となります。
日本で海洋散骨ができる主な場所
全国的に海洋散骨を提供する業者が増えており、地域によって散骨スポットが存在します。代表的なエリアを紹介します。
東京湾
首都圏からアクセスが良く、散骨サービスが豊富にあります。浦安沖や観音崎沖などが利用されることが多く、チャーター船や合同散骨が選べます。
相模湾(神奈川県)
江の島沖や葉山沖など、景観が美しいエリアで人気です。富士山を望める場所もあり、思い出に残るセレモニーが可能です。
伊豆・駿河湾(静岡県)
透明度の高い海と穏やかな景色が特徴。海洋散骨に適した環境で、自然に還るイメージを持ちやすいエリアです。
瀬戸内海(広島・香川など)
穏やかな海域が多く、関西・中国地方からの利用が多いです。島々に囲まれた景観も魅力です。
沖縄周辺
青く美しい海で散骨したいという希望から、沖縄エリアも人気です。観光と組み合わせて散骨セレモニーを行う家族もいます。
北海道・東北エリア
函館沖や仙台湾などでも散骨を行う業者があり、地域に根差したサービスが提供されています。
海外での海洋散骨

海外でも散骨を希望する方が増えています。特に以下のエリアが人気です。
ハワイ:観光を兼ねて散骨できるリゾート地として有名
グアム・サイパン:家族旅行と組み合わせやすい
オーストラリア・ヨーロッパ:国によって規制はあるが、観光業と連携した散骨プランが存在
海外で行う場合は、必ず遺骨の搬出入に関する手続きを確認する必要があります。
散骨のスタイルと場所選び
乗船散骨
家族だけで船を貸し切り、希望する海域まで行って散骨します。プライベート感があり、場所もある程度希望に沿って選べます。
合同散骨
他の遺族と同乗して行う方法。費用を抑えつつ、一般的に人気の散骨ポイントにて行われます。
委託散骨
業者に遺骨を預けて、代行で散骨してもらう方法。場所は業者が指定する海域となります。
散骨できない場所
逆に、以下のような場所は散骨に適していません。
海水浴場や観光スポットのすぐ近く
港や漁港周辺
私有地やテーマパーク(水上施設)内
河川や湖(自治体によっては禁止の場合あり)
特に「ディズニーシーの海」などテーマパーク施設内は完全に禁止です。
海洋散骨を行う前に確認すべきこと
家族・親族全員の同意を得る
散骨業者がどの海域で実施しているかを確認する
遺骨は必ず粉骨処理して環境に配慮する
法事やお参りの代替方法を検討する(手元供養・納骨堂併用など)
まとめ
海洋散骨は「どこでも自由にできる」わけではなく、法令やマナーを守った特定の海域で行う必要があります。
東京湾や相模湾、沖縄などは散骨サービスが整っており、安心して利用できます。海外散骨も可能ですが、手続きや規制を確認することが大切です。
大切なのは、故人の希望と家族の思いを尊重し、安心できる場所を選ぶこと。
信頼できる散骨業者と相談しながら、後悔のない供養を実現してください。